赤ちゃん(0~12ヶ月)の歯のお悩み
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まだ生後2ヵ月なのに、乳歯が顔を出しています。こんなに早いのは異常でしょうか?
順番や時期が異なる場合もありますが、赤ちゃんの乳歯は生後7ヵ月頃から生え始め、20本すべてが生え揃うのは3才頃と言われています。でもこれは成長の目安。早く生えてくる場合もありますし、1才のお誕生日近くまで最初の乳歯が生えてこないという赤ちゃんもいます。
ただし、早くに歯が生え始めたのなら、歯みがきも早めに開始することが必要ですので、適切なケア方法を歯科医院で相談するとよいでしょう。
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初めての歯が生えるのって、いつ頃なんでしょうか?
一般的には生後7ヵ月頃から乳歯は生え始めますが、赤ちゃんによって生える順番や時期には個人差があります。歯の生え始めが多少遅くても、全く心配ありません。心配なことがあれば、一度歯科医院に相談してください。
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歯ぐきに白くて丸いプツプツしたものが並んでいるのだけど、これは何でしょうか?
まれに、赤ちゃんの歯ぐきに白く光る真珠のような粒がついていることがあります。上皮真珠と呼ばれているものです。この上皮真珠は、乳歯があごの中で作られるときに組織の一部が残り、歯ぐきの表面に出てきてしまったものです。乳歯が生えるころには自然に消失しますから、治療の必要はありませんし、痛みやかゆみもありません。ぽろりと取れることもありますが、赤ちゃんが飲み込んでしまっても問題ありません。上皮真珠かを見極めるためにも、歯科医院で診察を受けるとよいでしょう。
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子どもの歯を診てもらうのは、通い慣れた普通の歯科医院より小児歯科がよいのでしょうか?
小児歯科でなくても子どもの治療や扱いに慣れている歯科もありますし、ご家族が通っている歯科医院なら雰囲気もわかっていて安心でしょう。お子さまを連れて行ってもかまいません。ですが、小児科と内科が違うように、小児歯科と歯科にも違いがあります。小児歯科は、待合室や診療室の雰囲気から、治療のための器具まで、子どものことを考えたものになっています。乳歯の扱いや歯並びの管理など、子どもの成長にあわせた歯のケアは大人の歯とは違った部分が多いのも事実です。近くによい小児歯科があるなら、そちらへ行ってみるのもよいでしょう。
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お友だちの赤ちゃんはみんな下の歯から生えてきたのに、うちの子だけ上の歯が一番に生えました。順番が違ってもよいのでしょうか?
順番も時期もそれほど気にする必要はありません。赤ちゃんの歯が生える順番は、まず下の2本の前歯が生え、次に上の2本の前歯が顔を出すという場合が多いのですが、そうでなくても問題はありません。上の歯から生えたり、なかなか生えてこないと思ったら上下同時に顔を出したりと様々です。
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一日に何回歯みがきすればよいのでしょうか。毎食後がいいのか、それともみがきすぎもよくないのかと、いつも悩んでしまいます。
まだ前歯の生えはじめであるこの時期は、歯みがきも準備段階。歯をみがくというよりも、歯みがきを嫌がらないよう、ハブラシなどを口の中に入れられることに慣れるのが第一の目標です。慣れないうちはみがくのも大変ですから、少しずつ回数を増やしていき、慣れてきたら毎食後の習慣にしていきましょう。仕上げみがきは、1日1回以上、特におやすみ前にしっかりとやることがおすすめです。
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転んだはずみに、前歯が欠けてしまいました。放っておいて大丈夫でしょうか?
判断に迷う場合はかかりつけ歯科医に診てもらった方がいいでしょう。歯を強く打って、歯の根の先を傷めてしまうと、神経が切断されてしまいます。お子さまが痛がったり、腫れたりした場合や、歯が黒ずんできた場合などは強打している可能性があります。出来るだけ早く、歯科医院で診察を受けましょう。
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歯みがきしてあげると、血が出ることがあるんですが、私のみがき方が悪いのでしょうか?
新しい歯が生えてくるときは歯ぐきの皮がまだ薄いため、ハブラシを大きく動かしすぎたり、力を入れすぎることが原因の場合もあります。上手に歯みがきを続けていると、だんだん歯ぐきが引き締まり、歯ぐきから血も出なくなっていくでしょう。それでも出血が続く場合は、一度歯科医院の受診をお奨めします。お子さまの歯や歯ぐきの状態を診てもらうと共に、ハブラシの歯への当て方や力加減を指導してもらうとよいでしょう。