みがきにくい奥歯は大事な歯
歯に平均寿命があるということを知っていますか? 奥歯は大切な役割があるにも関わらず、その寿命が最も短い歯といわれています。正しい歯みがき方法を身につけて、奥歯までしっかりとケアをしましょう。
奥歯の正しいみがき方
奥歯は、ハブラシが届きにくい歯ですが、工夫しながら丁寧に歯みがきしましょう。
奥歯のみがき方
奥歯の奥までみがけるハブラシ、デンタルフロスを選びましょう
奥歯の役割と寿命
奥歯の役割
奥歯は、毎日の生活に欠かせない重要な役割を持っています。
ものを噛む
- 奥歯はものを噛むのに特に重要な歯。奥歯を1本失うとものを噛む力は30~40%も低下してしまい、食べ物の消化・吸収も悪くなってしまいます。
発音
- 歯を失うと、そこから息が漏れてしまうので発音が不明瞭になります。奥歯を失うと「ラ行」の発音が悪くなるといわれています。
歯並びや顔の輪郭形成
- 失った奥歯をそのままにしておくと、噛み合わせが狂い、やがて歯並びや顔の輪郭形成にも影響が出てきます。
瞬発力
- 重たいものを持つ時やスポーツする時、奥歯でしっかりと食いしばることで、瞬発力が生まれます。しかし、食いしばれないと十分な力が発揮できないことが知られています。
記憶力
- 奥歯がないと記憶にも影響が出る可能性を示している研究もあります。
奥歯の寿命
歯は、大切にケアをすれば一生使い続けることができますが、一般的に人間の寿命より早く抜けてしまう場合が多いのです。特に奥歯はハブラシが届きにくく、ムシ歯や歯周病になりやすいため、どうしても寿命が短くなってしまうのです。
厚生労働省の調査によると、歯の平均寿命は約50~65年。中でも奥歯は最も短く、前歯よりも10年以上も早く抜けてしまいます。
日本人の平均寿命は男性が約80才 、女性が約86才ですので、一番寿命が短い第2大臼歯の場合、10才で歯がきちんと生え揃ったとしても、身体と歯の平均寿命を比べると10~20年程度の差があることがわかります。