むし歯を防ぐ「フッ素」の働き
フッ素※には、エナメル質の修復促進、歯質強化、菌の働きを弱めるなど、むし歯の発生を防ぐ効果があり、予防に有効な成分として注目されています。
※本ページでは、フッ化物、フッ素化合物を「フッ素」と表現しています。
フッ素のむし歯予防に役立つ効果
フッ素はどのように働くのか
3つの働きで、ムシ歯の発生と進行を防ぎます。
- ●エナメル質の修復を促進
- 酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進します。
フッ素は毎日、コツコツと
脱灰を抑え再石灰化を促進するために、毎日のケアが重要
口内が常に中性であれば、歯の脱灰は起こりませんが、脱灰と再石灰化は1日の中でもめまぐるしく起こっています。
初期むし歯※ができてしまっても、フッ素の活用やその他のケアにより再石灰化しやすい状態をつくり出せれば、修復は可能です。初期むし歯が修復されるまでには、半年~1年程度かかるといわれています。その意味では、歯科の定期健診が半年に1回以上と推奨されるのは理にかなっているといえるでしょう。また、初期むし歯は自分では見つけにくく、歯科専門家による定期的なチェックが必要です。
「初期むし歯ができてしまった!」と慌てて一時的にケアに気を遣うだけでは、フッ素の効果は十分に発揮されません。日々、口内の環境は変化し、脱灰に傾くリスクは常にあります。だからこそ、毎日のケアでフッ素をしっかり取り入れ、継続的にむし歯予防に努めることが大切なのです。
※歯に穴があく(ムシ歯)一歩手前の状態
フッ素配合ハミガキ剤の注意点
使用時の注意点
フッ素配合ハミガキ剤を使う時は、次のことに注意しましょう。