初期虫歯なら修復できる!
初期虫歯であれば、再石灰化によって修復することができます。
丁寧に歯垢を落とすことに加えて、その再石灰化を促進する「フッ素ケア」がとても大切です。
大切なのはフッ素のチカラ!
フッ素は、むし歯予防に関する様々な働きをしてくれます。フッ素配合ハミガキ剤を継続的に使用して、むし歯を予防しましょう。
- 酸の産生を抑制
- 歯磨きで落としきれなかった歯垢(プラーク)が作るむし歯の原因菌の働きを弱め、歯垢(プラーク)が作る酸の量を抑えます。
- 再石灰化の促進
- 歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促進させます。
- 歯質強化
- 歯の表面を酸にとけにくい性質に修復します。
特に乳歯や生えたての歯は軟らかいので、フッ素配合のハミガキ剤を使い、歯質強化に努めましょう。
初期虫歯とは
初期虫歯は「穴の空いたむし歯の一歩手前」
むし歯は、むし歯の原因菌が出す酸によって歯が溶かされ、歯に穴が開いてしまう病気ですが、初期虫歯は穴の空いたむし歯になる一歩手前の状態です。
学校歯科健診では「要観察歯:CO(シーオー)」と呼ばれることもあります。
痛み等の自覚症状がなく、見た目も健康な歯とほとんど変わらないため、見逃しやすいのが特徴です。
よく見るとエナメル質が白濁していたり、歯の断面をX 線写真で見ると、表面は健康な部分と同じように白く写るのに、歯の内部はミネラルが溶け出していて密度が低く、暗く写ります。
※初期虫歯は専門家の診断が必要です。
初期虫歯は乾燥させると肉眼では白く見える場合が多く、ホワイトスポットと呼ばれることもあります。
初期虫歯の修復メカニズム
初期虫歯の修復を促進するフッ素
唾液の中にはカルシウムやリンが含まれていて、溶けてしまった歯の内側に入り込み、元に戻す働きがあります。
これを「再石灰化」といいますが、フッ素はこの再石灰化を効率よくする働きがあります。
表面だけ残り内部がスカスカになった初期虫歯は、その状態が続けば、表面が崩れて穴の開いたむし歯になってしまいますが、フッ素によって「再石灰化」を促進し、修復することができるのです。