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歯みがき
・ケア
Q子どもの歯って、みがきすぎるとすり減りそうで心配なのですが…。
A 通常の力で歯みがきすれば歯が傷ついたり、すり減ったりする心配はありません。ただ、仕上げみがきのたびにお子さまが嫌がったり、歯ぐきから出血したりする場合は要注意。力が入りすぎて歯ぐきを傷つけているかもしれません。その上、強い力で小刻みに動かすとハブラシの毛先が開いてキチンと歯に毛先が当たらないために、歯垢(プラーク)は取れにくくなります。新しいハブラシでは毛先が広がらない程度、歯と歯の間に入り込む程度の力でみがいてあげましょう。お子さまを歯みがき嫌いにしないためにも、やさしい仕上げみがきを心がけてくださいね。
歯みがき
・ケア
Q食事のたびに仕上げみがきは面倒。いつみがくのが一番、効果的なのでしょうか?
A 子育て中は毎日大忙しですが、夕食後やおやすみ前の仕上げみがきを日課にしてください。お口が汚れたまま眠ってしまうと、寝ている間に細菌が増殖し、起床時には夕食後のなんと約30倍にも増えてしまいます。眠っている間は、お口の殺菌・浄化をしてくれる唾液の量が減る上、細菌の繁殖に好都合な適温が長時間保たれているからです。睡眠中は、ムシ歯リスクがピークになる時間。どんなに忙しくても、おやすみ前の仕上げみがきだけは忘れないでくださいね。
悩み&
トラブル
Q歯のつけ根が白濁しているような…。歯みがきしてもとれないけど、これって何でしょうか?
A 歯のつけ根の白濁は、初期ムシ歯の可能性が高いですね。初期ムシ歯とは、歯垢(プラーク)中のムシ歯原因菌が作りだす酸によって、歯の成分であるカルシウムやリンなどのミネラルが溶けだし、エナメル質内部がスカスカな状態になってしまうこと。ツルツルと光沢のある健康な歯に比べて、すりガラスのように濁って見えます。
でもこの段階なら、唾液に含まれるミネラルが歯に戻る「再石灰化」を促進させることで、元の健康な歯に戻すことも可能です。再石灰化に効果的なフッ素入りハミガキ剤で丁寧に歯みがきしましょう。さらに歯科医院でフッ素塗布などの予防処置をしてもらうのもいいですね。
初期ムシ歯について
歯の
生え方
Q歯のなかで特にムシ歯になりやすいところはどこですか?
A 乳歯の生え始めは前歯がムシ歯になりやすいのですが、その後、成長するにしたがって危険なポイントが変わってきます。乳歯が生えそろってくるこの時期は、奥歯でしっかりと噛めるようになるころ。奥歯はミゾが深く複雑なので、かみ合わせに食べ物のカスがたまってムシ歯になってしまいます。
さらに歯と歯の間にも注意しましょう。少しずつあごの骨が成長してくるため、歯と歯のすき間が広がり食べ物がはさまりやすくなっていきます。乳歯は、歯の表面をおおうエナメル質もその下にある象牙質も、永久歯に比べて薄くて柔らか。ムシ歯になると進行が早いので気をつけてください。
仕上げみがきの仕方とコツ
治療
&検査
Qムシ歯になってしまいましたが、歯科医院さんに連れて行っても治療をイヤがるので、いつも治療せず帰るだけ。どうすればよいのでしょうか?
A 歯科医院へ行く前に、きちんと説明してあげることが恐怖心を与えないためのポイントです。「楽しいところよ」などとだまして連れて行くと不信感を抱いてしまいますし、2回目の治療ではさらにイヤがることでしょう。決して怖がらなくてもいいのだと話して、心の準備をさせてあげてください。
治療の際、付き添う方がハラハラしていては、お子さまも緊張するばかり。ニコニコと笑顔を絶やさず大らかに見守ってあげましょう。そして治療が受けられたら、今度はたっぷりとほめてあげてくださいね。治療にもいろいろな方法があります。進行しないための処置だけをしてもらい、もう少し成長して聞き分けが出来るようになってから、治療を行なう場合もあると思います。
歯みがき
・ケア
Q甘い香味のハミガキ剤は、ムシ歯にならないのでしょうか?
A 甘い香味のハミガキ剤でムシ歯になることはありません。
これは、甘い「味」をつけているからではなく、使用している「フレーバー」の香りが、甘く感じさせるのです。子供向けハミガキ剤は、お子さまたちが大好きな味に出来ていますから、上手に使って歯の健康に役立ててください。
クリニカKid's ハミガキ
ムシ歯
予防
Q何才から歯をみがかせたらよいですか?
A 歯が生えてきたら、歯みがきのスタート時期です。
お子さま自身で上手にみがけるようになるには練習が必要ですので、8~9才頃までは保護者が「仕上げみがき」をしてあげましょう。
3才頃までは「保護者みがき」を中心に、3才を過ぎた頃からお子さまの「練習みがき」の後、保護者による「仕上げみがき」をしてあげてください。
子どもの歯みがき方法について、詳しくはこちらをご覧ください。
ハミガキ剤の使用は、お子さまがひとりで口すすぎが出来るようになってから始めましょう。