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歯が
生える前
Q親のむし歯が多いと、子どももむし歯になりやすいのでしょうか?
A 生まれたばかりの赤ちゃんの口には、むし歯の原因菌である細菌(ミュータンス菌)はいません。パパ・ママなどが使ったスプーンで赤ちゃんに食べさせたり、またキスしたりすることによって、ミュータンス菌が赤ちゃんにうつってしまいます。
ただ、親子のスキンシップはとても大切ですから、パパ・ママが口の中をいつもキレイにすることで、細菌(ミュータンス菌)が赤ちゃんにうつるのを最小限に抑えられます。まずは、妊娠したらご夫婦で歯科健診を受けることをお奨めします。妊娠初期は治療出来ない場合もありますが、上手な歯磨きの方法などの適切なアドバイスがもらえます。いつも清潔にしていれば、細菌(ミュータンス菌)が極端に増えることはありません。
むし歯とは?
歯の
生え
はじめ
Q子どもの歯を診てもらうのは、通い慣れた普通の歯科医院より小児歯科がよいのでしょうか?
A 一般の歯科であっても小児歯科であっても、治療内容には特に大きな違いはありません。小児歯科でなくても子どもの治療や扱いに慣れている歯科もありますし、ご家族が通っている歯科医院なら雰囲気もわかっていて安心でしょう。お子さまを連れて行ってもかまいません。ですが、小児科と内科が違うように、小児歯科と歯科にも違いがあります。小児歯科は、待合室や診療室の雰囲気から、治療のための器具まで、子どものことを考えたものになっています。乳歯の扱いや歯並びの管理など、子どもの成長にあわせた歯のケアは大人の歯とは違った部分が多いのも事実です。近くによい小児歯科があるなら、そちらへ行ってみるのもよいでしょう。
1才 Q1才半健診でむし歯が発覚。近くにはふつうの歯科医院さんしかないけど、遠くの小児歯科まで行った方がよいのでしょうか?
A お子さまをむし歯の治療やフッ素塗布、定期健診に連れて行くなら、小児歯科が望ましいですね。治療内容には大きな違いはありませんが、子ども用の小さな器具が揃っていますし、乳歯のケアや、歯並びの管理など、年齢にあった治療や指導を受けることができます。
待合室や診療室が楽しい雰囲気になっていることが多く、子どもの扱いに慣れたスタッフが治療を行いますから、小さなお子さまでもそれほどストレスを感じずにすみます。
通える範囲に小児歯科がない場合は、パパ・ママのかかりつけの歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。むし歯は自然には治りませんので、早めに治療を受けることをお奨めします。
3才 Qむし歯になってしまいましたが、歯科医院さんに連れて行っても治療をイヤがるので、いつも治療せず帰るだけ。どうすればよいのでしょうか?
A 歯科医院へ行く前に、きちんと説明してあげることが恐怖心を与えないためのポイントです。「楽しいところよ」などとだまして連れて行くと不信感を抱いてしまいますし、2回目の治療ではさらにイヤがることでしょう。決して怖がらなくてもいいのだと話して、心の準備をさせてあげてください。
治療の際、付き添う方がハラハラしていては、お子さまも緊張するばかり。ニコニコと笑顔を絶やさず大らかに見守ってあげましょう。そして治療が受けられたら、今度はたっぷりとほめてあげてくださいね。治療にもいろいろな方法があります。進行しないための処置だけをしてもらい、もう少し成長して聞き分けが出来るようになってから、治療を行なう場合もあると思います。
4~5才 Q歯科医院でフッ素を塗ってくれる、と聞いたのですが、塗った方がよいでしょうか?
A 歯科医院で塗るフッ素は、歯の質を強くしてくれ、またむし歯リスクも軽減しますので、出来るだけ塗ったほうがよいでしょう。かかりつけの歯科医院に相談してみてください。
フッ素は再石灰化を促進してむし歯予防に効果的に働いてくれるため、毎日の歯磨きもフッ素配合のハミガキ剤を使って磨きましょう。
むし歯を防ぐ「フッ素」の働き
4~5才 Q乳歯は生え変わるから、むし歯になっても気にしなくて大丈夫でしょうか?
A 乳歯だからと安心せずに、むし歯ができたら必ず治療しましょう。まだ姿は見えなくても、永久歯は、乳歯の下で着々と生える準備を進めています。もし、乳歯のむし歯が根に膿がたまるほど悪化したら、すぐ下にある永久歯のエナメル質が溶けてしまうことも。乳歯のむし歯が重症で、根の先に病巣がある場合、直下の永久歯の歯質に影響することがあります。
さらに乳歯は、永久歯が生えるスペースを確保するという大切な役割も担っています。むし歯が原因で乳歯を抜くようなことがあれば、長期間スペースが開くこととなり、両隣の歯がいつの間にか寄ってきて永久歯の生える場所が狭くなってしまうケースも。歯並びが悪くなる原因になるので注意しましょう。歯を早期に失うと、隣り合った歯の移動が起き、永久歯が生えるスペースがなくなることがあります。歯の痛みが不快なのは、大人も子どもも同じ。食べ物が噛みにくいと、食欲も減退します。お子さまが笑顔で過ごせるように、毎日のケアと歯科医院での定期的な健診を忘れないでくださいね。
歯の役割と仕組み